徳山ダム
Tokuyama Dam
徳山ダム(とくやまダム)は岐阜県揖斐郡揖斐川町、一級河川・木曽川水系揖斐川最上流部に建設されたダムである。
独立行政法人水資源機構が管理するロックフィルダム。堤高161m・総貯水容量6億6,000万m3は日本最大規模であり多目的ダムとしては日本最大、全ての日本のダムにおいても黒部ダムに次ぐものである。水害常襲地帯である揖斐川の治水および東海3県の水がめとして建設された。ダム建設に伴い徳山村全村が水没し、その後はダムの必要性について全国的な論争が起きるなど話題も多いダムである。ダムによって形成された人造湖は、旧徳山村村民からの意見により旧村名から徳山湖(とくやまこ)と命名された。
揖斐川は濃尾平野西部を流れる木曽三川のひとつで、大垣市などを貫流し伊勢湾に注ぐ。大垣市は揖斐川ほか複数の河川が流れていることから「水都」と美称されている。その反面、古来より水害常襲地帯であり、かつて隣の垂井町に美濃国国府が設置されていたにもかかわらずこの地域に岐阜県庁が設置されなかったのは水害のためとも言われている。このため輪中や油島千本松原締切堤など、数多の治水工事が繰り返されたが根本的な解決とはならず揖斐川の治水は流域住民の悲願でもあった。
【日本最大の多目的ダム】
ダムの型式は中央土質遮水壁型ロックフィルダムで、堤高は161mである。ダムの高さとしては黒部ダム(黒部川)の186m、高瀬ダム(高瀬川)の176mに次いで日本第3位でありロックフィルダムとしては高瀬ダムに次いで第2位、多目的ダムとしては日本一の高さである。堤体積では滋賀県に建設中である丹生ダム(高時川)に次ぎ日本第2位。
ダム建設によって出現する人造湖は総貯水容量が6億6,000万m3と、これまで日本一だった奥只見ダム(只見川)の6億100万m3をも上回った。これは浜名湖(静岡県)の容量の約2倍、東京ドーム単位で約532個分であり、湛水面積1,300haも諏訪湖(長野県)に匹敵し雨竜第一ダム(朱鞠内湖。2,373.0ha)・夕張シューパロダム(シューパロ湖。1,510.0ha)に次いで日本第3位となる。
多目的ダムとしては日本一の規模であり、大ダム建設の可能地点が稀少化し巨大ダム建設に対する世論が厳しい現状では事実上日本最後の巨大ダム建設となるものと見られる。総費3,500億円も日本最大である。
目的は揖斐川沿岸の洪水調節、揖斐川の水量維持・安定化と揖斐川流域農地の既得取水量を確保するための不特定利水、愛知県・名古屋市・岐阜県への上水道供給、中京工業地帯・東海工業地域及び岐阜県下への工業用水供給、当初計画では認可出力40万キロワットに及ぶ揚水発電を加味した水力発電である。
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観光スポット詳細
- 電話番号
- 0585-52-2910
- FAX番号
- 0585-52-2325
- 住所
- 〒501-0815 岐阜県揖斐郡揖斐川町開田448
- 営業時間
- 09:00~17:00
- 最寄駅
- 養老鉄道「揖斐駅」
- 交通アクセス
- 養老鉄道「揖斐駅」から車で約50分