クールジャパンをご紹介。
外国人に人気のある観光スポット、
伝統的な日本についてご紹介いたします。

I Love Japan クール日本

2

白川郷・五箇山の合掌造り集落

Shirakawa-Go

中部 岐阜県 村・町・地・道 自然と景観

白川郷

白川郷(世界遺産白川郷合掌造集落)(しらかわごう)は、岐阜県(飛騨国)内の庄川流域の呼称である。

大野郡白川村と高山市荘川町(旧荘川村)および高山市清見町(旧清見村)の一部に相当し、白川村を「下白川郷」、他を「上白川郷」と呼ぶ。今日では白川村のみを指すことが多い。白川郷の荻町地区は合掌造りの集落で知られる。独特の景観をなす集落が評価され、1976年重要伝統的建造物群保存地区として選定、1995年には五箇山(相倉地区、菅沼地区)と共に白川郷・五箇山の合掌造り集落として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。「世界遺産白川郷合掌造り保存財団」などがその保存にあたっている。毎年2月頃の週末には夜間ライトアップが行われる。

【公開施設・名所】
・合掌造り民家園 – 野外博物館。県の重要文化財が9棟ある。
・和田家住宅 – 国の重要文化財
・明善寺 – 庫裏と鐘楼門は県の重要文化財となっている。
明善寺郷土館
・長瀬家住宅
・神田家住宅
・焔仁美術館
・じ・ば工房
・どぶろく祭りの館

【公開施設・名所】
白川郷(岐阜県大野郡白川村)と五箇山(富山県南砺市)は、いずれも飛越地方庄川流域の歴史的地名で、白川郷は上流域、五箇山は中流域である。白川郷は荘白川(しょうしらかわ)ともいい、現在は岐阜県白川村と高山市荘川町に分かれている。五箇山は富山県の旧平村、上平村、利賀村の3村に含まれていたが、現在はいずれも南砺市に属する。

この地域は白山信仰の修験者や平家の落人伝説とも結びつきが深い。白川郷の地名は12世紀半ば、五箇山の地名は16世紀にはそれぞれ確認できるが、合掌造りがいつ始められたのかは定かではない。江戸時代中期にあたる17世紀末に原型ができたと推測されている。

江戸時代の白川郷は金森藩領と浄土真宗照蓮寺領となり、前者はのちに天領となった。一方の五箇山は加賀藩領となり、塩硝生産が保護されていた。塩硝は火薬の原料となる硝酸カリウムで、五箇山では雑草と蚕の糞を利用して抽出する培養法が行われていた。五箇山は流刑地にもなっていた陸の孤島である分、原料調達の長所のほかに秘伝の漏洩を防ぐという意味でも適しており、稲作に不向きな土地柄で養蚕とともに発達した家内工業の一つであった。一帯では現在は水田が見られるが、それらのうち少なからぬ部分が戦後に転作されたものであり、もともとの農業の中心は、焼畑によるヒエ、アワ、ソバ、および養蚕のための桑である。ヒエやアワの収穫は自給分が精一杯であったから、その分家内工業の存在が大きくなった。

合掌造りは、そうした家内工業の発展にあわせて、大型化、多層化していったと考えられている。なお、合掌造りが普及する以前の住居形式については、まだはっきりしていない。

【世界遺産への登録経緯】
日本は世界遺産条約を批准した1992年に、10件の文化遺産と2件の自然遺産を世界遺産の暫定リストに掲載した。「白川郷・五箇山の合掌造り集落」は、そのうちの一つである。1994年9月に推薦書がユネスコの世界遺産センターに提出された。なお、史跡になっていた相倉集落と菅沼集落は、世界遺産登録を見据えて1994年12月に重要伝統的建造物群保存地区として選定された。

日本政府は推薦理由として、日本の木造建築群の中でもきわめて特異な要素、すなわち急勾配の屋根、屋根裏の積極的な産業的活用などを備えていることや、そのような集落が、それを支える伝統的な大家族制などとともに稀少なものになってきており、保護の必要性があることなどを挙げていた。また、日本では「法隆寺地域の仏教建造物」「古都京都の文化財」に次ぐ3例目のシリアルノミネーションとなったことについては、それが合掌造りの地域的な広がりを示すものであるとともに、地域ごとの差異を示す上でも好適とした。

普通、世界遺産は推薦に当たって国内・国外の類似の物件との比較研究を行う必要があるが、日本政府は木を重んじる文化的伝統を持つ国内でも特殊なものであるとし、ブルーノ・タウトの評価などを引用してはいたが、他の物件との具体的な比較は示さなかった。この点については、ICOMOSの評価でも特に問題とされず、そのまま受け入れられている。

1995年12月の第19回世界遺産委員会(ベルリン)で初めて審議され、世界遺産リストへの登録が認められた。人が住み続けている村落で世界遺産に登録されたのは、ホッローケー(ハンガリー、1987年)、ヴルコリニェツ(スロバキア、1993年)に続いて3件目だった。

「登録基準」
日本政府はこれが国内でも特異な伝統集落であり、稀少なものになっていることを理由として挙げ、登録基準(4) と (5) に合致すると主張した。ICOMOSの評価でもそれは追認され[37]、世界遺産委員会でも覆ることはなかった。

そのため、この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
(5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。
    もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。

ちなみに、日本の文化遺産14件のうち、適用された基準に (4) を含むものは他に8件あるが、(5) を含むものはこれと「石見銀山遺跡とその文化的景観」しかない(2014年の第38回世界遺産委員会終了時点)。

この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表された
ウィキペディアの項目「白川郷」を素材として二次利用しています。

shirakawago02
shirakawago03
shirakawago04
shirakawago05

観光スポット詳細

電話番号
05769-6-1013(白川郷観光協会)
FAX番号
05769-6-1716(白川郷観光協会)
住所
〒501-5627 岐阜県大野郡白川村荻町2495-3
営業時間
09:00~17:00
Web
http://www.shirakawa-go.gr.jp
最寄駅
・JR線「高山駅」 ・JR線『金沢駅』 ・JR線『高岡駅』 ・JR線『名古屋駅』
交通アクセス
・JR線「高山駅」から濃飛バスで50分 ・JR線『金沢駅』から濃飛バスで1時間15分 ・JR線『高岡駅』から加越能バスで2時間30分 ・JR線『名古屋駅』

コメントフォーム

みなさまの評価をください。

内容に問題なければ、下記の「コメント・評価を投稿する」ボタンを押してください。

Relation

関連する観光スポット

PAGE
TOP