京都タワー
Kyoto Tower
京都タワー(きょうとタワー)は、京都府京都市下京区にある塔である。京阪グループの京都タワー株式会社が運営している。
京都駅烏丸中央口前に大きく聳え立っている。台座となっている京都タワービルを含めた高さは131mあり、京都市内では最も高い建造物である。
1953年、京都駅北側の土地に建っていた京都中央郵便局が移転することが決まり[* 1]、移転後の跡地の活用が検討されていた。またこの土地は国際文化観光都市たる京都の表玄関、京都駅の真正面に当たる物であり、それに相応しくまた公共性に富む土地活用が求められていた[2]。京都商工会議所主催の懇談会で株式会社物産観光センター(のちに株式会社京都産業観光センター)の設立が決まり、翌1959年4月11日、創立した。
当初は屋上に展望台などを作る程度は検討されていたものの、巨大なタワーを建てる事は想定していなかった。だが検討の結果、建物の内部にあまり影響を与えずにタワーを建築出来る事が判明し、山田守(建築家)の設計管理および京都大学工学部建築学教室棚橋諒教授の構造設計により建造されることとなった。この際、単なる鉄骨による無骨なタワーでは京都の表玄関には相応しくないとして、白い円筒状の優雅なデザインが採用された。建築には日本で初めて、炭酸ガス半自動溶接機が大々的に使用されたという。
1963年2月7日の地鎮祭後、建物は1963年8月13日に立柱式、1964年8月31日に開館。タワーは1964年2月3日に立柱式、12月28日の開業であった。
その構造は、鉄骨を一切使わず、厚さ 12mm – 22mm の特殊鋼板シリンダーを溶接で繋ぎ合わせ、円筒型の塔身を作ったもの(モノコック構造)となっており、タワー外部に仮設タワーとクレーンを設け引き上げを行った。工期は約1年10カ月、総工費は38億6400万円であった。
タワーの姿は、市内の町家の瓦葺きを波に見立て、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしたものである。
【京都タワービル】
・構造:地上9階・地下3階(地上31m)
・敷地面積:2,783m²
・延べ床面積 : 26,256m²
・所在地:京都府京都市下京区烏丸七条下ル
【タワー部分】
・構造:応力外皮構造(円筒形)
・高さ:100m(タワーのみ)
・地上高さ:131m(海抜159m、展望室は地上100m)
・塔の直径 : 上部5.5m、下部10m
・延べ床面積 : 1,021m²、うち上部展望台237m²
・総重量:約800トン(タワーのみ)
・施行 大林組
この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表された
ウィキペディアの項目「京都タワー」を素材として二次利用しています。
観光スポット詳細
- 電話番号
- 075-361-3215
- 住所
- 〒600-8216 京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町721-1
- 営業時間
- 9:00〜21:00
最終入場20:40
※営業時間を変更することがあります
- 最寄駅
- JR「京都駅」
- 交通アクセス
- JR「京都駅」より徒歩2分