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富岡製糸場(とみおかせいしじょう)

Tomioka Silk Mill

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富岡製糸場

画像提供:「富岡市」

富岡製糸場(とみおかせいしじょう、Tomioka Silk Mill)は、群馬県富岡に設立された日本初の本格的な器械製糸の工場である。1872年(明治5年)の開業当時の繰糸所、繭倉庫などが現存している。日本の近代化だけでなく、絹産業の技術革新・交流などにも大きく貢献した工場であり、敷地を含む全体が国の史跡に、初期の建造物群が国宝および重要文化財に指定されている。また、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として、2014年6月21日の第38回世界遺産委員会(ドーハ)で正式登録された。

時期によって「富岡製糸場」(1872年から)、「富岡製糸所」(1876年から)、「原富岡製糸所」(1902年から)、「株式会社富岡製糸所」(1938年から)、「片倉富岡製糸所」(1939年から)、「片倉工業株式会社富岡工場」(1946年から)とたびたび名称を変更している。史跡、国宝、重要文化財としての名称は「旧富岡製糸場」、世界遺産暫定リスト記載物件構成資産としての名称は「富岡製糸場」である。

【世界遺産登録へ向けた動き】
片倉工業は富岡工場(旧富岡製糸場)を閉業した後も一般向けの公開をせず、「貸さない、売らない、壊さない」の方針を堅持し、維持と管理に専念した。富岡製糸場は巨大さゆえに固定資産税だけで年間2000万円、その他の維持・管理費用も含めると最高で1年間に1億円以上かかったこともあるとされる。また、片倉は修復工事をするにしても、コストを抑えることよりも、当時の工法で復原することにこだわったという。こうした片倉の取り組みがあったればこそ、富岡製糸場が良好な保存状態で保たれてきたとして、片倉の貢献はしばしば非常に高く評価されている。

富岡製糸場の操業停止を受けて、市民レベルでもその価値を伝えていこうとする学習会「富岡製糸場を愛する会」が、当初は細々としたものではあったが、1988年に発足した。この団体は継続的に活動しており、特に活発な市民団体とされている。

富岡市の取り組みでは今井清二郎の市長在任中(1995年 – 2007年)が、ひとつの大きな画期となっている。今井は市長就任前から富岡製糸場に強い関心を抱いており、市長になると片倉工業との交渉を開始した。そんな中、2003年(平成15年)に群馬県知事小寺弘之が富岡製糸場について、「ユネスコ世界遺産登録するためのプロジェクト」を公表した。翌年12月には県知事、市長、片倉工業社長の三者での合意が成立し、富岡製糸場が富岡市に寄贈されることとなった(土地は有償で売却、建物は無償譲渡)。2005年(平成17年)9月30日付けで富岡市に寄贈され、翌日からは市(富岡製糸場課)が管理を行っている。

2005年(平成17年)7月14日付で「旧富岡製糸場」として国の史跡に指定され、2006年(平成18年)7月5日には1875年(明治8年)以前の建造物が国の重要文化財に、2014年12月10日にはその一部が国宝に指定された。2006年には毎日新聞社の記念事業「ヘリテージング100選」に選出され、2007年11月30日には経済産業省から、近代化産業遺産のひとつ「『上州から信州そして全国へ』近代製糸業発展の歩みを物語る富岡製糸場などの近代化産業遺産群」の構成遺産に認定された。

文化庁が2006年と2007年に、全国の地方自治体から世界文化遺産の追加提案候補を公募した際には、群馬県と富岡市、および他の7市町村が共同で「富岡製糸場と絹産業遺産群 – 日本産業革命の原点」を提案した。これは2007年1月30日に「富岡製糸場と絹産業遺産群」として、日本の世界遺産暫定リストに記載された。いわゆる近代化遺産が暫定リストに加えられたのは、これが初めてである。その後、富岡製糸場以外の構成資産の候補は何度も見直されたが、2012年8月23日に国際連合教育科学文化機関 (UNESCO) の世界遺産センターに正式推薦されることが決定し、2013年1月31日に正式な推薦書が世界遺産センターに受理された。日本の世界遺産として産業遺産が推薦されるのは、石見銀山遺跡とその文化的景観(2006年推薦、2007年登録)以来、2例目のことである。

2013年9月25日から26日にかけて、世界遺産委員会の諮問機関である国際記念物遺跡会議 (ICOMOS) から派遣された中国国立シルク博物館館長の趙豊が、現地調査を行なった。この現地調査を踏まえ、2014年4月26日未明(日本時間)に「登録」の勧告がICOMOSから出された。この勧告に基づいて、同年6月の第38回世界遺産委員会で正式に登録された。

この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表された
ウィキペディアの項目「富岡製糸場」を素材として二次利用しています。

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観光スポット詳細

電話番号
0274-64-0005
住所
〒370-2316 群馬県富岡市富岡1丁目1
営業時間
9~17時(受付は~16時30分)
お休み
年中無休(点検・整備等で臨時休業となる場合あり)
料金
大人:1000円
大学生:250円
高校生:250円
中学生:150円
小学生:150円
Web
http://www.tomioka-silk.jp/
最寄駅
上信電鉄上信線「上州富岡駅」
交通アクセス
上信電鉄上信線「上州富岡駅」から徒歩約15分

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