大覚寺(だいかくじ)
Daikakuji
大覚寺(だいかくじ)は、京都市右京区嵯峨にある、真言宗大覚寺派大本山の寺院。山号を嵯峨山と称する。本尊は不動明王を中心とする五大明王、開基は嵯峨天皇である。嵯峨天皇の離宮を寺に改めた皇室ゆかりの寺院である。また、後宇多法皇がここで院政を行うなど、日本の政治史に深い関わりをもつ寺院である。また、嵯峨天皇に始まるという華道嵯峨御流を今に伝える寺でもある。
時代劇の撮影所が多い太秦の近くということもあり、寺の境内(大沢池や明智門など)は(特に時代劇の)映画やテレビなどの撮影によく使われている。
【大沢池と名古曽の滝】
大沢池は中国の洞庭湖を模して嵯峨天皇が築造したものといわれ、当時の唐風文化の面影を今に残す園地は池の北方約100メートルにある「名古曽滝跡」とともに1923(大正12年)に国の文化財として名勝に指定されている。嵯峨院の園池を引き継ぐものと推定されているが、これは南東にゆるく傾斜する地形を利用して南から東にかけて長い堤を築することで北西側からの流れをせき止めて築造された人工の池として知られる。
この池はまた周辺水田の灌漑用水として重要な役割を果たしてきたことが知られている。平安時代前期の名残をとどめ、日本最古の庭池とされている。
昭和56年から始まった発掘調査によって、この2石は当初の位置にあるものの、その他の石は後代の手が加わっていると推定されている。
また滝の南方には素堀に近い蛇行溝が開削されて大沢池へ注いでいたことが調査でわかっていて、これは自然の流れを模して造られた庭園の遣水施設で、嵯峨天皇が譲位を契機として冷然院からこの新院へと遷御した時期に最大幅約12メートル、深さ約1メートル規模拡張され、拡張と同時に流末に水位調節のために石組み溝が新たに設けられ、これによって流路全体がせき止められて池状のたまりとなっていたこと、このことから改修時期には供給される水量が減少し、池の注ぎ口に設けられた溝もやがて埋没し、流水方向に直交して低い土手が築かれてここに帯状に玉石敷が造られると同時に施設の西側に景石が添えられ、この施設によって流路は大きくせき止められて広大なたまりを形成しオーバーフローして大沢池に注ぎ込むこととなっていたものと考えられている。
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観光スポット詳細
- 電話番号
- 075-871-0071
- 住所
- 〒616-8411 京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
- 営業時間
- 9時〜17時(受付は16時半まで)
- 料金
- 大人:500円
小中高:300円
- 最寄駅
- ・JR「嵯峨嵐山駅」
・JR「嵐山駅」
- 交通アクセス
- ・JR「嵯峨嵐山駅」から徒歩約17分
・JR「嵐山駅」から徒歩で約23分